人と人とのつながり

足利市教育委員会教育長 岩田 昭 (2012年度版応援メッセージ)

 昨年は、東日本大震災という未曾有の災害に見舞われ、苦難に耐え、復興へと歩み出した1年でした。

 我慢や苦労の日々が続<中、国内のみならず世界中からたくさんの支援をいただきました。

 宇宙から見た地球には、地図帳に引かれているような国境線はありません。言葉は通じなくても、同じ時代に生きる人と人とのつながりは、何物にも代えがたく強いものだと感じました。

 便利で効率の良い暮らしに慣れていた私たちは、物のありがたさや大切さをあらためて知らされました。

 そして、被災地では、さまざまな世代の人たちが、前を向き、手を携えながら、それぞれの形で、その時できる最善の方策で生活再建に努めています。

 「時計の針は、14時46分を指したままです。でも、時は確実に流れています。生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが私たちの使命です。」

 これは、震災から11日後に宮城県気仙沼市にある中学校で行われた卒業式において、卒業生代表が述べた言葉の一部分です。

 私たちは、あたりまえと思える日々や家族・友人が、いかに貴重でかけがえのないちのかを実感しました。そして、家庭においては、家事を分担し助け合い、笑顔で語り合う中で、家族の絆を再認識しました。そんな家族の愛情を一身に受け、支えられてきた子どもたちは、きっと生まれてきて良かったと感じることでしょう。

 しかし、生活する中で、子育てが思うようにいかない時もあるのです。そんな時は、この『あしかがいっしょに子育てガイド』をじっくりご覧ください。きっと適切なヒントが見つかり、また、子どもに笑顔で語りかけ、寄り添うことができるでしょう。