子どもを認め、励まし、ほめて育てよう

足利市教育委員会教育長 高木 弘志 (2013年度版応援メッセージ)

 人は、まわりの人から認められ、期待され、ほめられ、励まされたら、誰でも喜びを感じるものです。生活にも張り合いが出てくるものです。また、生きがいを感じ、やる気が出てくるものです。大人でもそうですから、子どもはなおさらです。

 ですから、子育てにおいて、認め、励まし、ほめることは大切なことです。そのことで、親自身にも心の安定と子育ての楽しみがもたらされると思います。子育てをしたことのある人なら、誰もが経験したと思いますが、子どもが小さいときに、「ねえ、見ててよ」という素朴な欲求があったと思います。子どもは「見ていてもらえる」ことで安心感を覚え、喜びを感じるものです。また、寝るときに親から本を読んでもらったことなどは、しばしば大人になってからも親の愛情の証しとしてなつかしく思い出されるものです。親から愛されている感覚を心深くに無意識のうちに植え付けた子どもは、前向き・建設的で希望に燃え自己肯定感を高くもって、成長していくはずです。

 アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人の欲求には基本的に5段階あることを唱えました。それは、次のとおりです。

 第1段階(生理的欲求)・・・・食事や睡眠を十分に取りたいという欲求
 第2段階(安全欲求)・・・・・・衣食住など、身の安全を確保したいという欲求
 第3段階(愛情欲求)・・・・・・親から十分な愛情を受け取りたいという欲求
 第4段階(承認欲求)・・・・・・親・先生などから「ほめられ、認められたい」という欲求
 第5段階(自己実現欲求)・・夢をかなえたいという欲求

 このように、学説的にも「生理的、安全、愛情、承認」の4つの要素を、十分に与えることは大切と言われています。それらの欲求を満たされた子どもは、最終的に自ら自然と「夢をかなえたい、才能を発揮したい」という気持ちになるという考え方です。

 しかし、子育てというのはなかなか思うようにいかないこともあります。親として、子どもへの過度の期待から、知らず知らずのうちに要求水準が高<なってしまいがちです。そうすると、叱ることも多くなり、悩むこともあるでしょう。そんなときは、少しだけ心にゆとりをちちましょう。そして、この「あしかがいっしょに子育てガイド」をご覧になってみてください。解決するためのヒントが見つかると思います。